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ハノイ:メトロ工事現場でまたも事故、今度はクレーン倒壊

 ハノイ市都市鉄道(メトロ)3号線(ニョン~ハノイ駅区間) の工事現場で、10日の鉄骨梁落下に続きまたしても事故が発生した。
 12日16時ごろ、同市カウザイ区カウザイ通りのメトロ3号線ニョン~キムマー区間の高架橋工事現場で、クレーンが倒壊し、向かいの民家を直撃した。この事故により、バイク1台がクレーンのケーブルに絡まり転倒し、乗っていた男女2人のうち男性が軽傷を負った。女性は無事だったが、妊婦だったことから検査のため病院へ緊急搬送された。
 事故の原因はクレーン車の運転手の操作ミスによるものだという。事故が発生した工事現場で作業を行っているのは韓国系のデーリム社(Daelim)。
 立て続けに事故が発生したことを受け、同プロジェクトの投資主を務めるハノイ市人民委員会は、安全基準を見直すため、13日よりメトロ3号線の全ての工事を一時中止するよう命じた。
 メトロ3号線は全長12.5kmで、ニョン~キムマー区間(8.5km)が高架部分、キムマー~ハノイ駅区間(4km)が地下部分となり、12駅が設置される。主にフランスの融資を原資として、2010年9月に着工。2018年末に完成し、2019年年初にも運行開始の見通しとなっている。
 同市で同じく進められているメトロ2A号線(カットリン~ハドン区間)の工事現場でも、2014年11月と12月に相次いで事故が発生し、工事は一時中止され、建設業者の見直しが行われた。

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