建設現場事故ニュース

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工事2件で流用 市原市所有施設 【くい打ちデータ改ざん問題】

 くい打ち工事のデータ改ざん問題で、市原市は22日、過去10年間に市所有施設で実施された38件のくい打ち工事を独自調査した結果、新たに日本ヒューム(東京都)の関与が発覚し、同社による2件の工事でデータ流用があったと発表した。現地確認などから安全性に問題はないという。

 市によると、2件の工事のうち、南総終末処理場沈砂池・水処理施設建設工事では290本中80本のくいで電流計データの流用、今津ポンプ場建設工事では110本中6本のくいでセメントミルク流量計データの流用がそれぞれ見つかった。

 市は他の施工記録からくいが支持層に達し、セメントミルクが充てんされていることを確認。現地確認でも施設の傾きやひび割れがないことから、安全性が確保されていると判断した。

 同社はホームページ上で今回の問題に関する謝罪文を掲載。同日時点で他にデータ流用は確認されていないといい、再発防止に向けて「関係団体のくい施工管理指針を踏まえた対策を講じ、さらなる管理方法の改善と強化を図る」とした。

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