建設現場事故ニュース

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金沢労基署:クレーン転倒防止を 事故多発で緊急要請 /石川

 金沢労働基準監督署は、管内で移動式クレーンの転倒事故が多発しているとして、日本クレーン協会北陸支部(金沢市)など関連5団体に事故防止を徹底する緊急要請をした。北陸新幹線開業に伴う建設ラッシュで、人手不足の業者が無理に工事を進めていることが背景にあるとみられるという。
 要請は22日付。労基署によると、管内の6市町(金沢、白山、野々市、かほく、内灘、津幡)で起きた同種事故は2013年は0件だったが、昨年は2件発生し、今年は既に3件相次いでおり、増加傾向に拍車がかかっている。
 かほく市では今月7日、重さ1・2トンの看板の撤去作業中にクレーンを積んだトラックが横転、オペレーターが車体と地面との間に挟まれ腰の骨を折る重傷を負った。クレーンに過大な重さが掛かったのが原因だった。
 昨年から今年にかけて発生した5件の事故のうち、4件は金沢市内で起きた。事故の直接の原因は過負荷や強風だが、新幹線開業に伴う建設工事や、県立中央病院など大規模工事が相次いでいることも事故の遠因になっているとみられる。
 労基署は緊急要請で、クレーンに過重の負荷をかけない▽強風時の作業中止基準を定める−−ことなど基本の徹底を求めている。

http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20150726ddlk17040189000c.html