建設現場事故ニュース

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高架橋工事で機材落下 熊本市北区、西環状線2015年07月16日

 熊本市が整備中の自動車専用道路「熊本西環状線」の同市北区和泉町の高架橋工事現場で15日、建設機材の一部が約20メートル下の斜面に落下する事故があった。市が16日発表した。けが人はなかったが、現場復旧、工事再開のめどは立っていない。

 市北部土木センターによると、事故は15日午後2時ごろ発生。建設中の「下硯川高架橋(仮称)」の橋台と約42メートル離れた橋脚の間に架設桁をかける作業中、橋脚側から架設桁をつっていた高さ11メートル幅16メートルの門型クレーンが倒れたことから、橋台側の門型クレーンも倒壊。

 架設桁と「手延べ機」と呼ばれる機材(合わせて長さ約84メートル、重さ約125㌧)が橋脚と橋台の上に落ち、手延べ機は先端部分約18メートル(約9㌧)が折れ、斜面まで落下。橋脚や橋台の一部も破損した。

 現場には作業員9人がいたが、けがはなかった。市と熊本労働基準監督署で原因を調べている。

 同高架橋を含む西環状線の西区花園-北区下硯川町間(4・1キロ)は2017年3月の供用開始予定。市は「現場確認と二次被害防止に追われ、発表が遅れた」とした上で、「原因を究明し、安全管理の指導を徹底する。供用開始時期には影響しないようにしたい」としている。

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