建設現場事故ニュース

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岩盤崩れ下敷き、男性死亡 宮古の復興工事

 1日午後7時20分ごろ、震災復興事業として建設中の宮古市千徳の仮称・小山田(こやまだ)トンネル(1100メートル)内で岩盤が崩れ、宮古市津軽石、会社員高谷(たかや)哲也さん(61)が下敷きになった。高谷さんは同市内の病院に運ばれ、同9時24分、頭蓋骨骨折で死亡が確認された。宮古署は安全が確認され次第、2日にも実況見分を行う。
 同トンネルは宮古盛岡横断道路の一部。三陸国道事務所や同署によると、落盤現場は入り口から約310メートル入った掘削面の先端で、午後7時ごろから高谷さんを含む5人が作業していた。
 重機で穴を開け、ダイナマイトで発破作業をする準備中だったが、土砂が崩落したという。同署などによると崩れたのは掘削するために吹き付けていた大量のコンクリートなどとみられ、数トン規模の可能性もある。
  同トンネルは昨年10月着工。1日4回の発破作業を行い、24時間交代で掘削していた。工事は前田建設工業東北支店が受注。高谷さんは下請けの海道建設(仙台市)の社員で、北海道から働きに来て作業に入っていた。事故を受け、工事は当面中止する。同トンネルは2016年3月の完工を目指している。

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