建設現場事故ニュース

建設現場で起きた大小の事故ニュースをまとめています

工務店代表が無資格で玉掛けし書類送検に

 滋賀・大津労働基準監督署は、無資格にもかかわらず玉掛け作業を行った梅立工務店(=うめりゅうこうむてん、滋賀県野洲市)と同社代表取締役労働安全衛生法第61条(就業制限)違反の容疑で大津地検書類送検した。平成28年4月、同社労働者が頭部を強打し、脳挫傷などを負う労働災害が発生している。

 同代表取締役は、野洲市内の新築工事現場で棟上げを行う際、無資格にもかかわらず玉掛け作業を行った。玉掛けに使用した繊維ベルトが切れ、持ち上げていた梁が落下し、仮設足場に直撃。足場が崩落し、足場で作業していた同社労働者が墜落して負傷した。「資格が必要な作業だと知っていたが、資格を取得していなかった」と供述している。

工務店代表が無資格で玉掛けし書類送検に 大津労基署|送検記事|労働新聞社

建設現場の足場で先行手すりの普及が進む

15年7月の安衛法の改正もあり、建設現場で使用する足場には一層の安全対策が求められた。特に住宅はだけでなく中高層ビルでも広く使われるようになったクサビ緊結式足場には、先行手すりの導入が急速に進んでいる。

信和製のクサビ緊結式足場をネット通販で販売している足場繁売.comでは、「昨年は問い合わせで終わっていたが、今年は実際に購入する顧客が増えている。特にハウスメーカーや大手建設会社の工事を下請けしている建設会社や足場業者が多い。個々の数量はそれほど多くないが、今後もこの流れが続く」とみている。

改正された安衛法は、従来の施工後の足場からの転落等の事故はもちろん、足場の組立作業中の事故を防ぐをこと注力しているのが特徴。元請け目線の安全対策が下請け業者にも波及する流れで先行手摺の導入が進んでいる。

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大型くい打ち機転倒 市伊勢病院の建設現場

 六月二十四日午前九時ごろ、伊勢市楠部町の市立伊勢総合病院の建設工事現場で、高さ三十六メートル、重さ百三十五トンの大型くい打ち機が倒れ、先端が国道23号側の柵や歩道に当たってコンクリート片などが飛び散った。けが人はなかった。

 市新病院建設推進課によると、現場では造成工事を進めており、くい打ち機の男性操縦士ら作業員十人ほどがいた。軟弱地盤にセメントのくいを打ち込む作業中、キャタピラ付きの機体を二十メートル移動させようと操作した直後、後ろ向きに倒れた。操縦士は「くい打ち機の足を取られ、バランスを崩した」と話しているという。

 市は施工会社の「山野・丸宗・中津特定建設工事共同企業体」に、原因究明と安全対策の報告を求めた。それまで工事は中断し、九月中旬までの予定だった造成工事の施工期間に間に合わない可能性がある。

大型くい打ち機転倒 市伊勢病院の建設現場:三重:中日新聞(CHUNICHI Web)

箕面・新名神事故、仮支柱の施工計画にミスか

 大阪府箕面市新名神高速道路の建設現場で19日、橋桁の仮支柱(ベント)が倒壊した事故で、橋桁とベントの間に設置された部材の位置が重心からずれていた上、高気温のため橋桁が伸びてバランスが崩れた可能性があることが、工事関係者への取材でわかった。部材の位置は施工計画書通りだったが、施工業者は「計画に見通しの甘い部分があったかもしれない」として、再現実験を行い、原因を確定させる方針。

 事故は19日午前9時55分頃、箕面有料道路をまたぐ「余野よの川橋」(仮称)の建設現場で、橋桁(長さ約26メートル、約50トン)を仮に支えていた鉄製のベント(高さ約13メートル、約21トン)が崩れ、同有料道路をふさいだ。当時、付近で作業は行われておらず、けが人はなかった。

 施工業者はIHIインフラシステム(堺市)。工事関係者によると、ベントと橋桁の間には、橋桁の高さを調整するための「サンドル」と呼ばれる板状の部材が数枚設置されていた。施工計画では、橋桁下での作業スペースを確保するためサンドルをずらすことにしており、計画通り、重心から少しずれた位置に置いたという。

 また、同社によると、高気温の影響で、鋼鉄製の橋桁が数センチ規模で伸びたとみられる。同社は、この影響で重心が大きくずれ、バランスを崩した可能性が高いとみている。ベントの耐荷重性や、ベントを設置した地盤の強度に問題はなかったという。橋桁自体の安全性にも異常はなかった。

 大阪管区気象台によると、事故前日の18日、箕面市に隣接する大阪府豊中市の最高気温は、平年より3・5度高い27・8度。19日午前10時頃は24・8度だった。

 同社は「施工計画では橋桁の伸縮も踏まえており、安全上は問題はないと考えていたが、想定以上に伸びが大きかった可能性がある」としている。

 新名神高速道路の建設現場では、神戸市北区で4月22日に橋桁が落下し、作業員10人が死傷する事故があったばかりで、発注者の西日本高速道路は管内の全工事114件を再び中断し、安全点検を行っている。

 

新名神工事、今度は橋桁支える台倒れる…大阪

 19日午前9時55分頃、大阪府箕面市下止々呂美、新名神高速道路の建設現場で、橋桁を支えている「ベント」と呼ばれる鉄製の仮受け台(重さ約15トン、高さ約13メートル)が、箕面有料道路上に倒れた。

 府警によると、けが人はない模様。同有料道路は全線が通行止めになっている。

 新名神高速道路の建設工事を巡っては、神戸市北区で4月22日、橋桁が国道に落下し、作業員10人が死傷する事故があったばかり。

新名神工事、今度は橋桁支える台倒れる…大阪 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

 

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建設工事用のクレーンが倒壊、18人死亡 中国・広東省

中国南部の広東省で、建設工事用のクレーンが倒れ、これまでに18人が死亡した。
広東省東莞市の建設現場で13日未明、工事用のクレーンが倒れ、作業員の宿舎を押しつぶした。
地元の消防隊が救助活動を行ったが、国営の新華社は、これまでに18人が死亡、4人の重傷を含む33人が負傷したと伝えている。
事故当時、暴風雨だったということで、クレーンが強風に、あおられて倒れたとみられている。
地元メディアは、クレーンの重さはおよそ80トンだと伝えている。

www.fnn-news.com: 建設工事用のクレーン...

化学工場で膀胱がん、新たに1人発症 労災検討会設置へ

 発がん性物質を扱う福井県の化学工場で従業員ら5人が膀胱(ぼうこう)がんを発症した問題で、厚生労働省は4日、同じ工場で新たに従業員1人が発症したと発表した。厚労省は原因の特定を急ぐほか、労災認定に向けて専門家の検討会を立ち上げる。

 この従業員は性別や年代は非公表だが、発症との関連が疑われる物質オルト―トルイジンを扱っていた。厚労省はまた、福井の工場を運営する企業(本社・東京)の他県の工場でも退職者1人が発症したことも明らかにした。福井県以外の事業場調査でわかった6人の発症者の1人で、1月の発表時は同じ企業であることを伏せていた。この企業での発症者は退職者を含めて計7人になった。

 福井以外の68事業場の調査結果(3月2日時点)も公表。過去を含めてオルト―トルイジンの扱いがある51事業場(現職の従業員計約8500人、退職者数不明)のうち、新たに3事業場でそれぞれ退職者1人、計3人の発症者が見つかった。「現時点で業務との関連が高いとは言えない」(厚労省)という。

 厚労省は、事業場に対し労働者らへの健康診断を実施して結果を報告するよう求めているが、報告があった事業場はまだ4割で、発症者が増える可能性もある。

化学工場で膀胱がん、新たに1人発症 労災検討会設置へ:朝日新聞デジタル